【初心者】どんなリスクがある?
リスクを理解すれば投資しやすいです。
前回はクラウドファンディングの種類について書きました。(↓)
crowdfundingstart.hatenablog.jp
今回はリスクについて書いていきます。
クラウドファンディングの種類
おさらいですが、以下のような種類があります。
A.投資型(資金で投資する)
a.株式型(会社に出資する)
b.貸付型(事業や会社に資金を貸す)
c.ファンド型(事業に出資する)
B.購入型(資金で購入する)
C.寄付型(資金で寄付する)
リスクは、A.投資型クラウドファンディングについて書きます。
購入型や寄付型のリスクは別の記事で書こうと思います。
A.投資型のリスク
⇒共通点:会社や事業の成長性や継続性に影響を受けます。途中で出資を取りやめたり、貸付した資金の返済を求めることはできません。なお、出資や貸付した資金以上に損失が大きくなることはありません。最大損失額は投資した資金全額です。
a.株式型のリスク
⇒東証などの株式市場で売買されている株式と基本的な考え方は同じです。出資する会社が成長することが前提で、倒産等で会社が無くなってしまうと、原則出資した資金は戻ってきません。また、会社の業績等により配当が出ない場合(*1)もあります。
株式市場(取引市場)との大きな違いは、未上場会社の株式ですので、途中で譲渡(売却)することが非常に難しく、できたとしても制限がかかる場合があります。簡単に言うと流動性がありません。(*2)
よって、一度投資(出資)をしたら持ち続けることが前提です。途中で株式市場に上場したり、M&Aで買収されれば売却することが出来ます。その場合も出資した金額以下になる可能性もあります。
このようなリスクを取るため、クラウドファンディングの中では大きな利益を期待できるものになります。
(*1)配当についてはクラウドファンディングで資金調達するような成長ステージにある会社は配当を出さないことが一般的です。配当に使うよりは研究開発や人材確保に使って事業が成長するように経営をしていきます。配当がないからと言って経営が厳しいというわけではありません。
(*2)流動性がある=売りたい時に売れる、買いたい時に買える、ことです。
b.貸付型のリスク
⇒資金を貸し付けることですので、貸した資金が戻ってこないことが最大のリスクです。会社経営や事業運営が難しくなり、手元に資金が無くなると投資者から借りた資金を返せなくなる可能性があります。また貸している期間中は利息の支払が決まっていますが、支払が滞る可能性もあります。
株式型との大きな違いは、株式は出資のため支払順位(弁済順位)が最後ですが、貸付は株式より先ですので、倒産したときに会社に資産があれば株式よりは先に支払を受ける権利があります。利息の支払も株式の配当よりは優先されますので、配当がなくても利息の支払はされます。貸付の条件で担保を設定している(抵当権を設定している)場合がありますので、その際は抵当権に従って弁済が進められます。
貸付期間が決められているものが大半ですので、経営や事業に問題なければ期日に元本が返済されます。この点は投資するにあたって判断しやすいポイントです。リスクが高いと思ったら、貸付期間の短い案件から検討するのが良いと思います。
貸付条件の詳細は必ずご確認ください。
c.ファンド型のリスク
リスクは株式型に近く、事業者が破綻等で無くなる、事業が途中で終了してしまうと、原則出資した資金は戻ってきません。事業成績等により分配金が出ない場合もあります。
株式型と同様に流動性はありません。途中で譲渡(売却)することは非常に難しく、できたとしても制限がかかる場合があります。
農業や医療のように公共性のある事業者や地域応援、スポーツ振興などの収益重視ではない事業も多く、事業内容で投資判断をしやすいです。また、期間をあらかじめ決めているものが多いため、貸付型と同様に投資の判断はしやすいです。株式型と貸付型の中間のような位置づけです。
おまけで関連商品やサービスの特典を受けられる案件もありますので、購入型に近いものです。
まとめ
- 共通点:流動性リスク(途中で投資を終わらせることができない)
- 株式型:出資した資金が戻ってこないリスク、期間が決まっていないリスク
- 貸付型:貸付した資金が戻ってこないリスク、利息が支払われないリスク
- ファンド型:出資した資金が戻ってこないリスク、分配金が支払われないリスク
メリットはそれぞれあります。それはまた別の記事でまとめます。
ご購読ありがとうございました。